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中学生上司とは決別しか道はなかったのか振り返ってみた話

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決別(転職)は非常にパワーが必要な行為です。多くの人が現職をこなしながら、自分のキャリアを棚卸しし、自己分析をし、企業分析をし、面接し・・・etc...しなくてすむならしないほうがいい転職、なぜ転職に至ったのか振り返っておきたいと思います。

新規事業を考えるというミッション

転職してすぐに取り掛かったミッションは新規事業を考えるという仕事。メンバーは上司とデザイナーと、Web経験のない私の三人。

やがてひとつのテーマがきまり、それをメディア収益があげる事業に育てていくことになりました。私は初めての経験ながら、自分が0から携わったそのサービスに愛着がありましたし、成功させたいと思って臨んでいました。

上司の思考は中学生か?私物化とも取れる行動の数々

ところがしばらくして、上司は、別のプロジェクトをもってきました。メンバーは三人しかいません、まだ最初のプロジェクトもなにも収めていません。どう回すのだろう、と考えていました。

最初のプロジェクトは軌道にのりつつはありました。閲覧数は順調に伸びてきていました。ユーザーニーズは掴めていました。とはいえ、まだまだ投資段階ではあります、リソースも必要です。

なのに、もうひとつ別のプロジェクトが始まったのです。

新しく始まったプロジェクトは、最初のプロジェクトと比較すると、非常に懇意に扱われていました。すぐに増員されました。専任のライターが2名加わりました。記事の取材費もすぐに承認されました。明らかに優遇されていました(と私は感じていた)。

社長を含めて、責任者の合意をとってはじめた最初のプロジェクトは何も広告宣伝費は使えず、上司が後からもってきたプロジェクトは(比較的)潤沢な資金があるように思たのです。

出し抜くことを考え始めたのが破滅へのスタートライン

部下である私は不信感がたまりました。最初のプロジェクトの頑張りを見ないつもりなのか、という気もしましたし、納得感がまるでない進め方でした。

そして、振り返ると、ここからの私の行動が非常によくなかったと反省です。私のこの状況から、その上司を出し抜くことばかりを考えてしまい始めたのです。

出し抜くといっても、大したことは考えておらず、単に、「上司抜きでもこのサービスを成功させる」ということを考え始めたのです。

そして”上司抜きでも”というところが非常にポイントで、私は上司に対して「お前は無能だ」ということを間接的に突き付けたいと常に考えるようになっていました。

そうすると、いろいろと隠すようになります。新しいプロジェクトが入って程なくしてからは、最初のプロジェクトは私に一任されるようになっていたので、隠すことは簡単でした。

準備しているもの、進捗している状況、などなど。結果がでるのは、まだ先だったので、上司からしたら停滞しているように見えていたのでしょう。

そうこう勝手にしているある日、突然、プロジェクト停止という指示がおりました。やはりリソース不足で、上司が新しく始め出したプロジェクトに注力せよ、という話でした。

そのころには、最初のプロジェクトは、ある程度の収益を出していましたし、その先も見込めるようになっていました。上司がもってきたプロジェクトはいまだにSEOが効かず、アクセスすら広告に頼っている状況。マネタイズもこれからでキャッシュポイントすら作れていない状況だったのに、です。

停止となったのは最初に立ち上がったプロジェクトだったのです。

結果としてプロジェクトは死に。私は転職した

そのプロジェクトがなくなると同時に私は転職しました。当時、会社の判断がどうしても納得できなかったからです。

でも今、振り返って思うことは、上司に反発することでいいことなんて一つもないんだということ。愛したプロジェクトを死なせないためにすることは、上司を出し抜き成果をあげることではなく、上司に報告した上でどうしていくか一緒に決めることだったのだと思います。

上司との関係性を悪くすることは、自分のためにも百害あって一利なしだと思える出来事です。

「上司が無能で自分の方ができる」と勘違いしている人には多いケースのように思います。上司・部下は能力の差というより役割の差、という観点もあります。上司の役割として、さらにその上への報告があります。その報告を受けて事業オーナーは継続かストップかなどを判断しているのです。

ある種その報告事項をコントロールできるのは上司なのです。そういう状況であれば、上司と反発してもいいことはひとつもありませんね。あなたの評価もある種上司の言うがまま、になりかねない状況です。

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