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今より高待遇が希望なら業界シェア順の上位企業から順番に面接応募しよう

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転職理由は人さまざま。年収をあげたい、やりたいことをしたい、人間関係をリセットしたい、狙いをもって転職することが理想かもしれませんが、単に「もっと待遇のいい会社へ」というのも立派な転職理由でしょう。実際私は2社目から3社目の転職理由はそうでした。

年収があがる見込みのないWeb制作会社から大手事業会社への転職

これは経験談です。年収300万ちょっとのWeb制作会社でWebディレクターとして働いていました。社員数は数十名。20代だった私は、仕事はやりがいさえあれば、と思って働いていましたが、結婚を機に給与について考えてみると、周りの上司をみても、年収が上がる見込みはなさそう。そうなると将来きついなと思って、転職を決意しました。

本記事は、その時の思考方法と実際にやった転職活動を元に紹介しています。

棚卸しと自己分析でわかった事実

転職を考えたら、まず、キャリアの棚卸しと、自己分析ですね。

私は、どんなことをやってきたのか、どんな成果をあげたのか、というようなキャリアの棚卸しと同時に、どんな時に楽しかったのか、それはなぜか、今後はどういう仕事をしていきたいのか。などといった自己分析から入ります。

やりたいことをやる、というのがベストなのですが、この「やりたいとこ」をはっきり見つけている人は意外と多くないのではないでしょうか。私は見つかっていませんでしたし、今も私がやりたいことNo.1はわかりません。そんな仕事はないのかもしれない、とさえ思っています。

「とにかく年収さえあがればいい」「大手にいって給料が年々あがっていく仕組みにのりたい」「妻を安心させたい」そんなレベルでしか考えられていませんでした。

だからといって、考えが浅いからといって転職活動してはいけないことはありませんし、そこで転職活動を止める理由にもなりませんから、その時、私は何をしたかというと。

業界No.1企業から求人票を確認する

Web業界の中で企業規模が大きい上から順に求人票を確認していきました。なぜWeb業界かというと、Web制作会社にいたからです。そして業界自体に抵抗はなかったですから。

何を基準に上なのか、は適当でいいです。思いついた企業順でもいいです。例えばWeb業界で極端にいえば、Google、Facebook、Amazon、〜〜〜、〜〜〜という順です。

正直、こんな企業にいけるほどの実績も自信もありませんでしたが、その次のキャリアとして見据えておこうくらいの気持ちで見てました。結果、こういった企業がどういった人材を求めているのか知るいい機会にもなりました。(大体が英語が読めず、どういう人を求めているかさえ、分からないままですけど)

見ていくと、求人自体がなかったり、求められているスキルと自分にギャップがおおきかったりするのです。しかし、上から辿っていくと、どこかで受けられるレベルの企業に当たります。求められている求人にあたります。その企業でさえも、自分にとってハードルが高いと感じるかもしれませんが、気後れする必要は全くありません。

求人票の中には、求人を募集している企業側が理想像を書いているだけで、応募状況によっては、条件をすべて満たしてなくても良かったりするケースがあります。(実際、私はスキル的に足りませんでしたが、なんとか内定もいくつかもらっています)

単に「いい会社をねらう」なら、これがベストな方法でしょう。いい会社から順に見ていけばいいのです。闇雲に、運命の出会いを求めて探す必要はないのです。

効率よく情報を集めるなら転職エージェントを複数活用しよう

また転職エージェントも活用しましょう。基本は無料です。エージェントの仕組みの詳細はしりませんが、転職者を転職させたら、転職先から報酬をもらうビジネスモデルのようです。なので、エージェントは転職させたいので、そのためにいろいろと協力してくれます。

経験上の注意点としては、「おすすめ求人」は彼らのおすすめなので、それがいい求人かは慎重に考える必要があると思います。転職者を求める企業から、もっと転職検討者を紹介しろと圧をかけられていて、思考とは違うのに紹介してくる、そんなケースもなくはないでしょう。

また取り扱う求人も会社や担当者によって違うように感じます。無数にある求人票から、相談者にあった求人を人の手によってマッチングしているケースが多いように思いますので、抜け漏れがあるのは理解できます。

そういったリスクも考えるとエージェントは複数に相談するのがいいでしょう。気に入らなかったら、連絡を無視すればいいだけと割り切って、利用できるものはどんどん利用してしまいましょう。

相談して失うのは時間くらいです。しかし、転職理由や実績等を初回面談で必ず聞かれるので、面談の練習とおもえば、利にもなります。さらに、転職のテンションをあげるためか、すごいほめてくるので、自己承認欲求が満たされるというメリットも!

受けられる企業を上から順に応募

求人票を確認して、受けられる企業をエージェントに相談し、応募していく。あとは結果を待つのみです。面談日程もすべてエージェントが手配してくれるので、複数の企業に一気に受けるのはエージェントに依頼するほうが遥かに簡単です。

またよく聞かれる質問を企業ごとにアドバイスしてくれたりするのもいいところ。ここで注意しておきたいのは、応募するエージェントは1社に絞ったほうがいいということ。複数エージェントからバラバラ連絡が来てしまっては連絡窓口の一本化というエージェント利用メリットがないものと同じになってしまいますね。

もうひとつ実体験からの注意点です。あるエージェント経由である企業の面談に臨んだ時の話ですが、事前にエージェントから聞いていた面談傾向の準備を、かなり時間をかけてしていたのです。その企業は1つの事柄を深く聞いていくスタイルの面談だそうで、4つくらいのエピソードをかなり深堀りして用意していました。しかし面談当日になると、なんと筆記試験。結果は不合格です。

もちろん、エージェントのせいとは思っていません。単に実力不足でした。

まぁエージェントのアドバイスは傾向であって、それが全てではないということです。

練習用で受けるのもありらしい?

この方法で晴れてまぁまぁの事業会社に転職成功させ、年収も初年度で倍近くもらえることになりました。ちなみに、これはエージェントが面談を受けさせるための口実だったのかもしれませんが、面談に緊張はつきものなので、本命前には、練習用で興味のない企業含めて受けておいたほうがいいとのこと。

今回紹介した方法は、基本的に本命から順に受けていくスタイルになるので、面談時の緊張に不安を感じる人は、先に、いくつか対して興味もない企業を練習として受けるのもありなのではないでしょうか。もしかして、その企業が運命の企業の可能性もなくはないですし。

いかがでしたか。とにかく「条件がいい会社」に行きたいと考えている人はこんな考え方もあるんだと検討してみる機会になればと思います。

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