目次
自分を知れる
転職活動はまずは自分を知ることから始まります。自己分析、キャリア棚卸しから始まり、企業のニーズと比較して自分がなにを提供できるのかを考えるのです。
自己分析をすることで自分のキャリア思考・方向性を知れる
転職活動の第一歩。自己分析です。なぜ転職をしようと考えているのか。今の会社の何が不満で、それがどうなると不満は解消されるのか。仕事をしていて、どの瞬間が楽しいと感じたのか、どの瞬間が辛いと感じたのか。仕事をしていて楽しい瞬間を増やすためにはどうしたらいいのか、辛い時間を減らすためにはどうしたらいいのか。などなど仕事に対する自分の気持ちを、自問自答しながら探っていきます。
自分のことは自分がよくわかっている、としてもこうした日常のことは、なにかのきっかけなしでは考えないことだと思いますので、転職活動をきっかけにすることで、今の仕事も良い方向に変えられる可能性もあるのです。
キャリアの棚卸しで自分のやってきた仕事の成果を知れる
自己分析に続いて実施しなければいけないのはキャリアの棚卸しです。どんな仕事をどれくらいやって、どのような成果をあげたのか。どういう考えで、なにをやって、どのような成果をあげたのか。など、あなたの仕事の棚卸しを行います。
これは、転職先へのアピールのための洗い出しだったりしますが、改めて自分の得意なことや不得意なことも見えてきます。
振り返る量が多いと最初は棚卸しだけでも苦労しますが、一回してしまえば、あとはそれを更新していくだけなので、どこかのタイミングでやってしまいましょう。
キャリアの棚卸しは具体的なほうが望ましいです。曖昧にせず、主観的にせず、数字で客観的に成果がわかるように工夫しておきましょう。
求人票を見たり転職エージェントに相談したりすることで自分の今の市場価値を知れる
いざ求人を探し始めると、自分の転職として可能性がある企業が徐々に見えてきます。転職の多くは、いままでのキャリアを活かしたものが多いためです。
求人を見たり、転職エージェントに相談したりしていると、自分の市場価値というのが見えてきます。前年年収をベースに評価される場合が多いのですが、私は2回目の転職で年収を200万ほどあげました。初年度で、です。
このように転職活動をすることで、今のスキルが、市場でどれほどの価値があるのかがわかるのです。逆に、今の年収をはらってくれる企業がいない、というケースもあったりしまいます。そうすると、そこの会社で頑張った方がいい、という結論になったりもしますよね。
求人票を見たり転職エージェントに相談したりすることで自分に必要なスキルが知れる
前述とおなじく、求人票や転職エージェントに相談したりしていると、「こういうスキルを求めています」や「こういうスキルは持っていますか」という文言や質問にあたることがあります。それは逆にいえば、あなたが持っていない(もしくはアピールしていない)スキルです。
それを身につけているのであれば、それはアピールすべきですし、もっていないのであれば、それを身につけてから再挑戦という道も出てくるわけです。
マーケットを知れる
求人票は伸びている会社・業界が多くなる
企業からして人を雇うというのは簡単なことではありません。そのための費用はかかりますし、その人の給料も払わないといけません。会社が伸びていない・儲かっていないとそんなお金を捻出することはできません。先行投資というパターンもありますが、それも儲かると考えてのことですね。
世界的な不景気が訪れったって、どこかの業界・企業は儲けをだしていて、求人票を出しているのです。なので求人票の傾向をみることで、いま、どういう企業・業態・業界が伸びているのか、ということがわかってきます。
求人票は今必要とされる人が書かれている
求人票には、企業が欲しいと思っている人の条件が書かれています。企業のニーズがそのまま反映されているのが求人票なのです。
求人票通りの人材であれば、引く手数多な人材と言えるでしょう。なのでいつかはいきたいと考えている企業や業界の求人票は定期的にチェックして、自分のキャリアと照らし合わせていったほうがいいです。
伸びている会社だと、年々求人票のハードルが上がってくることが考えられます。なぜなら伸びている会社は、求職者にとって人気なので、優秀な人も集まりやすいからです。
数年前の求人票では英語について言及されてなかったのに、今は英語が必須になっている、なんてことも。数年前から英語を勉強していれば、なぁ。
転職活動は、結果として転職しなくても、価値ある行為
ここまで紹介した「知れる」というメリットは、転職活動におけるメリットです。
転職活動を経て、転職という道を選ばなかった場合も、上記のようなメリットは手に入れることができるのです。ですので、定期的に、1年に1回は転職活動として、自己分析・キャリア棚卸し、そしてエージェントへの相談をしてみるのがいいでしょう。